さて、残されたてぃーだは……


「アンタも可哀想だな~♪あんな薄情な仲間を持って♪」


「ホントに同情するよ♪ハッハッハ~♪」


同情というよりは、バカにしているとしか思えない見張りの笑い声に、カチンときたてぃーだ。


「そんな呑気な事言っていて良いの?
アンタ達、かおりちゃんの見張りなんでしょ?」


「ハッ!そうだった!!」


大事な事を忘れていた。

シチローの、のらりくらりとした言動にすっかり騙されてしまった事に気付いた見張り達は、慌てて顔を見合わす。



「クソッ!
こうなったら、この女を捕まえて人質に!」


そう言うが早いか、見張りの一人がてぃーだに飛びかかるが……


「ハッ!!」


てぃーだは、その見張りの攻撃をひらりと交わし、鋭い後ろ回し蹴りを見張りの後頭部に命中させた!


「ぐわっ!」



もんどりうつ見張りの一人を見下ろし、今度はてぃーだが笑みを浮かべて言った。


「女だからって、あんまり甘く見ない事ね♪」