美沙先輩を車に乗せて、海に来た。


キレイな月と、


満天の星空を見せてやりたかった。


きっと喜ぶと思って。


「わ〜海の匂いがする〜しょっぱーい」


海だから当たり前だろっ?!


と突っ込みたいけどやめておこう。


美沙先輩とテトラポッドの上に座って、月明かりに照らされた海を眺めた。


「ここに来るの、いつぶりだろ??」


美沙先輩が何かを思い出すように、空を見上げた。


キラキラした唇が…


キレイだ。


その唇を……


奪いたい。


「美沙先輩」


「なぁに?告白でもするつもり?」







え………


なんで分かったんだよ?!