バイトが終わって、タイムカードを押して外に出た。


空には綺麗な満月…。


そういえば…


誰かに聞いた事がある。


昔、戦争が起こるのはきまって満月の夜からだった…と。


きっと…


今も昔も、満月が人に何かしら神秘的な力を与えるのは変わっていない。


今、俺が、


月を見ながら美沙先輩への告白を決意したのも、


きっと満月が俺の血を騒がせたせい。




今日がチャンスだ。




美沙先輩と、二人っきりで過ごせる貴重な時間。


どうしても、


伝えたい。


届けたい。


俺の、


今までの想いを。