「なぁ、バイト終わったら啓介の所に飯でも食いに行かね?」


啓介とは、俺達と同じ高校のバスケ部仲間。


夜、この近くのファミレスでバイトしてるんだ。


美沙先輩が、俺をチラッと見て笑った。


「いいよ!」


やった!


実はこうして誘うのは7回目。


今日も絶対に断られるかと思った。


「終わったら駐車場で待ってるからな」


「了解♪」


美沙先輩が従業員専用のエレベーターに乗って、ドアが閉まるのを見届けてから自分の部署まで歩いた。


顔には出せねぇけど、


めちゃくちゃ嬉しいっ…!!


マジで、本当に嬉しいっ。


啓介っ!


待ってろよっ!


俺と美沙先輩を見てビックリするなよっ…