「先輩はもう…、俺の女だから」




美沙先輩を、真っすぐ見て言った。


いつの間にか雨は止んでて…


雲間から黄色い光が見えた。




ほら………


こんな夜は………


やっぱり満月だ。




「うん……」




「もう絶対に先輩を離さない。覚悟しとけよ…」


「うん……」




月明かりの下で


美沙先輩が優しく微笑んだ。




すごく可愛かった。




満月には……




絶対に神秘的な力がある。




俺は…


そう信じてる。