美沙先輩が…


俺をジッとみてありがとうと呟いた。


「でもさ……陸の回りには…可愛い子がたくさんいるよね…?」


は……?


「どこに可愛い女がいるんだよ?そういえば…さっきも俺が人気者とか言ってたよな?」


全っ然、心当たりがないんですけど。


「だって…よく告白されてるでしょ?女友達だって…」


確かに…


告白された事は何度かある。


女友達も………


普通にいる。


美沙先輩には言えねぇけど…


中には体を重ねた女も………。


俺だって…


汚い男だ。


許して、美沙先輩。


「可愛いと思う女は美沙先輩だけだよ。美沙先輩だけ…いてくれたらいい」


本当に…好きなんだ。


全てに惹かれる。


美沙先輩が笑ってくれるなら………


何だってできるぜ。


美沙先輩の笑顔を…


一人占めにしたいんだ。


また唇を近付けた。


もう………


この唇も………


俺だけにちょうだい。


美沙先輩…


俺だけを見てて。