泣き止んだ美沙先輩と…


地下鉄の駅まで手を繋いで歩いた。


その道中…


美沙先輩が全てを話してくれた…。




店長に気に入られていた美沙先輩。


何度か…店長と食事に行った事があるらしい…。


そして…酔った勢いで…、一度だけ体を重ねた…。


酔った…勢い……?




「好きとかじゃ…ねぇの……?」


ドキドキしながら、


聞いた…。


「好きなんかじゃないっ…、あの日も…無理やりっ………」


美沙先輩が唇を噛み締めて、悔しそうな顔をした。


あのクソ店長めっ…


ぶっ殺してやる……!




「陸が…海に連れて行ってくれた日…、本当は陸とキスがしたかった……」




は…?


マジかよ………??


「でも私は汚い女だから…陸とキスをする権利なんかない。それに陸は人気者だから……、私なんかよりもっと可愛い子が似合うはずだよ」


もう………


先輩…………


本当にバカ……


しかも……


どこまで純粋なんだよ…