とりあえず、かなりフリーズしてる。
何故組長が今回、高校生としてここに転入させたのか。
ここ、東都第一が少なからず、"本城組"と繋がっているからだ。
「それで、ここからが問題なんだけど…」
相良楽太郎は少し申し訳なさそうに話し出す。
「俺がコウキのこと、彼女って言っちゃったから、それが組の人間通じて、親父にまで伝わってしまったんだけどさ」
「…………」
「親父が俺の彼女を一目見てみたいって煩くてな。なんせ俺、今まで彼女っていなかったし」
「………は?」
「コウキを、本城に連れてこいって」
「………は?」
「だからめっちゃ探したわ〜」
「いや、探したの俺だからね!?」
いや、ふざけるな。