「君のこと彼女って言って、オンナ達からは逃げれたんだけど、実はそのことでちょっと騒ぎになってね」
「サクラ、お前な…」
「その女見る目ないわね、こんな子がサクラの彼女なわけないじゃない」
「まあ、そうなんだけど」
「いや、みんなしてコウキちゃんに失礼だからね！？」
相良楽太郎がわたしを庇うが、全然庇えてないからね。
わたしがため息をつき、ブレザーの制服のポケットに手を入れると、スマホのバイブが振動していた。
「……電話？出ていいよ」
出ていいのか一瞬迷って金髪男子を見たら、彼も気づいたのかすぐ答えが帰ってきた。
スマホを開くとあいつ、セーヤからの電話。
だがここでは出られないので≪メール≫と一言打ってメールすると、すぐ返信がきた。
そしてその内容に目を開く。
