まさかーーー




「よ、みんな揃ってんなぁ〜」





ーーーやっぱりあんたか、金髪男子。





ここに来て初めて話した男。

変な絡まれ方をしてきた男。

会うはずもない予定だった男。

めんどくさそうな男。



彼はズカズカと入ってきては、ベッドに腰掛ける。



「数日ぶりだね〜いや、会えるとは思わなかったねぇ〜」


そう言って、彼は満足気に微笑む。



「あ、この前はありがとう。君のお陰であのオンナから手っ取り早く逃げれて助かったよ」

「…わたしは迷惑でしたが」

「で、君の名前は?」

「聞いてましたか…?」



なんとも胡散臭そうな笑顔を向けられて、正直困ってる。


安曇太郎とか戸田十和みたいに睨まれた方がよっぽどマシだわ!