「ちょっと、ここ座ってて!
あ、君たちもういいよ、ありがとう!」
今度は薄ピンク色の男に手を引かれ、中へと踏み入れられる。
流石に予想できない事態すぎて、何もついていけてないけど、クラスの男子達はこうなることがわかってたみたいに「あざーす」なんて言ってそそくさと退散していく。
二人がけのソファーに座らされると、反対側の一人がけのソファーに男は座る。
「…何なんですか?」
「あのちょっと、待っててね」
そう言ってスマホで電話をかけ始めた。
……出て行こうかな。
とか思いつつ、出て行ってもまたあの男子達に引き戻されるのはわかってたから、わたしもスマホで時間を確認する。
まだ登校してきて1時間も経ってない。
≪東都第一って何≫と簡潔にあいつにメールだけ送っておいた。