立ち止まったのは“生徒会室”と書かれた部屋の前。
「失礼します!例の女連れてきました!」
ガラガラと扉を開き、中が見えないように遮られていたカーテンの奥。
そこは教室の半分くらいのスペースで壁側には本やファイルなどが納められている棚が生徒会室としての名残があるだけの、
テーブルと一人がけと二人がけのソファーが1つずつ、そしてこの簡易ベットが置かれていて、荷物がごちゃごちゃしていた。
汚い不良の溜まり場って感じ。
いや、たぶんきっとそうなんだろう。
「相良先輩!連れてきました!」
「ほんとに!?本物!?」
童顔で薄ピンク色の髪色をした男が、こっちによってくる。
「ようやく見つけたぁ〜〜〜〜」
なぜかホッとしたような表情。