「そろそろコウキちゃんのも欲しがってるんじゃない」

「…んっ」


朔羅のソレに手を当て腰を落とすと、お腹に圧がものすごくかかるのを感じる。


入れるだけなのに、もう気持ちいい。



「動くよ」


朔羅がそう言った時にはもう頭の中は真っ白で、ただ朔羅にしがみつくばかりだった。



「ねぇ、コウキ」

「んんっ」

「はは、名前呼ぶだけでキュって締まった」

「コウキ…」


本名ではないけれど、12年間使った名前。

それなりに親しみもある名前。


でもやっぱり本名を呼んでほしい。


「光希」って言ってほしい。


ーー叶わないことだとはわかっているけれど。