「忙しい…かな。なんか親父…組長なんだけど、久しぶりに燃えたぎってるっていうか」

「へぇ…」


どうやら、組長がかなり本気らしい。

あんまりそういう争いごと好きそうな感じには見えなかったけど。


「でも弟さんもいらっしゃるんですよね？お二人で力合わせてとかはないんですか？」

「ナイナイ。そんなの絶対ない」


朔羅のことは即答。
そんなに仲が悪いのか…？


「弟は組のことにあんまり関わらせず、自由に生きてきたから、よっぽどじゃないと動かさせないよ」

「そうなんですね。それは宝さんが優秀だからでしょうか？」

「さぁどうだろう。母親は頑なに弟のはこと拒んでるし、跡取りは俺だって、昔から言われてたし」

「…………」

「それがプレッシャーなんだけどな…」