銀に言われたことをすぐ守れてないわたしに、自分自身で苛つく。
わかってなかったのは、全部自分だった。
結局、声が出なくなるまで喘ぎ続け、気づいたら深夜帯から朝型へと変わる頃。
「……っ」
「っは、セノっ…」
「んっ、」
「好きだっ…」
宝さんからの告白だった。
朦朧としていた意識はしっかりしていて、告白された瞬間はお互いの目が合っていた。
「セノのためならなんでもできる。なんでも捨てられる。だからこの思い、いつか答えてほしい」
「っ……」
宝さんは起き上がるとスーツに着替え、仕事があるからと部屋を出て行く。
どうしよう。
彼を壊してしまったのは紛れもなくわたし。
わたしのせいだ。