かなり念押しされたけれど、セーヤにも心配されてるらしいということは、周りから分かるくらいにんたしは相当危ういのか。
東へ帰ってきた次の日、トダトワとカフェオレにいた。
「トダトワって、朔羅のお兄さんのこと好きなの?」
「ぶっ!? ちょっ、誰に聞いたの!?」
「え、朔羅」
「あの野郎っ…!」
「本当なんだ…」
「本当って……片思いなんだけどね。きっと永遠の」
アイスティーの入ったグラスを氷の音を立てながらかき混ぜる。
「一目惚れってやつよね。まあ、あっちは眼中ないだろうし、組の人間ってとなんて無理に決まってるし、あたしは見てるだけでいいんだけど…」
「そうなの?」
「見るだけで十分かな。
ってか、コウキから恋愛の話って珍しいね」