次の瞬間
勢いよくドアを引かれた



「うわっ」



ギュッ



視界が真っ暗になり
何か温かいものに包まれる




「心配かけさせんじゃねーよ
・・・馬鹿」



頭の上から聞こえたのは
呆れたようなほっとしたような
あたしが今まで聞いたことのない
蓮の声だった




はっ?!
なんであたし
蓮に抱きしめられてるわけ!?




「え、ちょっ・・蓮?」




ギュウッ



蓮の腕から逃れようと
もがいてみたが
より一層強く抱きしめられた



く、苦しい・・・