◎《アット・ザ・ホップ(邦題:踊りにいこうよ)》は、1958年の全米No.1ヒットです。
歌ったのは、ダニー&ザ・ジュニアーズという白人4人組のヴォーカル・グループ。
ウッドストックのシャ・ナ・ナがファニーだったように、この曲の魅力もファニーなところにつきると思います。


− 次の日曜日 −

二人はいつものようにホコテンで踊っている

紗耶達のグループは女の子ばかりのグループで中学生から高校生の15人のグループでグループ名は「ロリポップ」という。

※ロリポップとは棒付きキャンディーの意味。

リーダーは理恵
紗耶とは違う高校の三年生だ。

理恵のアットザホップ15分バージョンがかかると、ロリポップの周りには100人位の観衆が集まった。

紗耶達も息切れしながら踊っているが、なかなか見事な踊りだ。

周りの観衆からも、リズムに合わせ手拍子をうけている。

曲が終わると観衆達は、又違うグループの踊りを見ようと去っていく。

そんな中、木陰にあの矢沢裕也と高橋伸二がいることに、綾美が気付き近寄っていく。

「伸ちゃん、どうしたの?見に来てくれたの。」

「違うよ、裕也さんとちょっと話しをしているだけだよ」

「なんだ、見に来てくれたと思っちゃった!」

「で 何の話し?」

「綾美は知らなくていいんだよ!」

「教えて!教えて!」

「仕方ないな!
裕也さんが、今日で街道卒業なんだ、今夜バイクで首都高を走り、みんなぶっちぎる。
伝説を作って街道は卒業するんだ
プロのライダーになるためにね!」

「何時なの?綾美も行く。ねぇ紗耶も行くでしょう?」

「私はいい・・・」

「ねえ、伸ちゃん何時」

「00:00調度だ!
俺は車から、裕也さんの最後の走りをビデオで撮るんだ、伝説になる走りをな」

結局夜11:00に待ち合わせで綾美と紗耶は伸二の車で、首都高に向かう事にした!