「紗菜っていったな!飯でも食いに行くか?」


裕也のその言葉に、紗菜は笑顔で答えた。


「はい!」


紗菜と裕也は近くの喫茶店で食事をする事にした。


紗菜は食事をしながら裕也のケガの具合や裕也の夢の話などを聞いてみる。

そして紗菜は少しだけ未来の事を話してみた。


「裕也さん、来年の日本GPに出場したら、私の話を思いだしてほしいの。
鈴鹿にデグナーカーブってあるでしょう。」

「おー、よくそんな事知っているな!
でデグナーカーブがどうした?」

「その時に事故が起きるの、裕也さんも巻き込まれる事故だよ、覚えておいてね!」

「紗菜は、危ない奴なのか?」

裕也は呆れたように笑う。

「信じなくてもいいから、頭にだけは入れといて。ね、お願い!」


裕也はおどけて「わかったわかったよ」と答えながらも苦笑いをしている。


その時、紗菜のバックの中の携帯電話が鳴り響く!

この時代には、無いはずの携帯電話が!!!