「あっそうだ、あの野良猫が車道に飛び出すんだった、何とかしなきゃ」

紗菜は紗耶に話しかけた。

「ねえ、その猫貸して!」

いきなり、猫を貸してというのも変な話だが、とっさに出た言葉だった。


紗耶は「えっ何この娘」
と思いながらも、猫を渡す。


紗菜は猫を渡されたが、猫はすぐに車道に逃げていった。


それを見た紗耶は、慌てて車道に猫を助けにいく。


そしてやはりその時、一台のバイクが走ってきた。


紗菜も母親を助けようとやっぱり車道に飛び出していった。