「そっか…銀河は、正しいよね…。間違ってるのは、私だし…」

「正しいとか間違ってるとかいう話をしてんじゃねぇって。

周りの奴らに合わせたところで、めんどくさくなるのはおまえ自身だろ。

だったら、めんどくさくねぇ生き方をしろよって、そう言ってんだって」

銀河の言葉が胸につき刺さってくる。

「うん…だよね…わかってるよ…」

「……わかってんなら、いつまでも泣いてんなよ」

こくりとうなづく。

「けど……俺が、考え方を変えられたのも、影響を与えた奴がいたからだったしな…」

銀河が何かを思い出すようにそう言って、

「なんなら、俺がおまえの影響を与える男になってやってもいいけど?」

と、付け足した。