「これ……銀河が、作ったの?」

「ああ、俺、けっこう料理うまいんだぜ。早く食ってみろよ?」

「うん……」

テーブルに着き、箸を手に取った。

「二日酔いの朝には、おかゆが効くんだぜ?

あとは、付け合せに野菜とか適当に料理したけど……わりとイケルだろ?」

「おいしい…」

メインの卵のおかゆは程よく煮込まれていて、やわらかくやさしい味だった。

私はさっきまでの怒りも忘れて、「おいしい」を連発した。

「理沙の口に合ってよかったよ」

「うん…ありがとう…」

と、銀河を見るが、こんなにおいしく料理を作る姿と、目の前でシャツの胸をはだけている男の姿がどうしても重ならなかった。