「……だ、だったら、なんでそっちは裸になってんのよ……」

「ああ、俺は寝る時いつもこうだから。習慣ってやつ? なに、なんか期待してた?」

「……バカじゃないの……」

真っ赤になった顔を毛布にうずめた。

「シャワーでも浴びてくれば? 俺、その間に着替えとくから」

言う銀河に、

「じゃあ、こっち見ないでよ?」

と、下着姿でベッドから脱け出そうとした――

その背中に、手の感触があたり、腰にかかる長い黒髪をひと房すくい上げられた。