「痛ぁ~い」

人生の転機は何の前触れもなく突然やってきた…



「あ~、足首の靭帯伸びちゃってるね。全治2ヶ月ってとこかな~。正座はしばらくできないからね。」

お医者さんの言葉に目の前が真っ白になった…



私の名前は麻美。35歳。その当時雇われ女将をしていたのだが、正座のできない女将は誰の目から見ても不要だった。



「ぁ~あ、この先どう進もうか…」

人生ゲームでいうなら、3回休みというとこだろうか。