"陸もあたしを好きなのかな" って まあそれは地球が180度 裏返っても絶対にない事で そんな事を考えてると いつも無口な陸が口を開いた 「送ってく」 ただそれだけ でも あたしにとっては 陸がそんな事を言って くれるのは有り得ない事で すごくすごく嬉しかった 「うんっ!」 そう言って陸の隣を黙って歩く 特に話す事もなく ただ陸の隣を歩く それだけで あたしは死んじゃうくらい 幸せなんだ