俺はボケーッとしながら西ノ春高校まで歩いた。



「ありゃ?空くん!」


俺は誰ものかに話かけられた。


「…佐奈!?」


俺の後ろには昔憧れていた先輩がいた。


「佐奈先輩とお呼び♪」


佐奈…先輩はそう言うと自慢げに言った。


「…もしかして空くん料理科?」


「…あ…はい!」


俺は元気よく言った。


「あたしも料理科なの♪よろしくねぃ!!」


佐奈先輩はそう言うと俺の手を引き料理科まで歩いた。


「俺佐奈先輩の料理に憧れて東京まで料理科の高校探し求めて入ったんです。」



俺がそう言うと佐奈先輩は頬を真っ赤に染めた。


「そっか♪ありがとう//」


佐奈先輩はニッコリ微笑んだ。



でも先程の女の子とは違ってドキリと心臓は音をたてなかった。