「見つけたのは君。捨て置かなかったのも。ボクはルイの親切を忘れない。小鳥たちも、きっと」
ルイは顔をなで下ろした。まさか、こんなことになるとは思わなかった、というように。
もう、帰るか……などと言っているうちに陽が暮れた。
「やっべえ、親父に叱られる!」
「叱られるだけならマシってもんだよ」
ルイはひゅっと息を止めた……おまえの親父さん、まだ……心配そうに彼女を見る。
「いいんだルイ。父には父なりの人生がある。生きてることだけを祈っているよ」
「いいのかよリッキー、お袋さんは……?」
「母はボクをお嫌いなのだ。ボクが醜いから……」