「よかったなー、リッキーがオレと親友で!」


 冗談めかして笑うルイ。

 その通りだ、と言うように小鳥がひときわ澄んだ声で一声鳴いた。

 その青い背の鳥は彼ら二人が見えなくなると羽ばたいた。


「なんだって? あの鳥さ」


 面白そうにルイをつついて尋ねるリッキー。


「オレにわかるわけないだろ。リッキーじゃあるまいし」


 ルイが頭を傾げるので、リッキーが茶目っ気を出して大声で言った。


「きっと、子々孫々までルイの親切を語り継ぐって言ってるんだよ」


「なんだよ、巣に戻したの、リッキーだろ」