「困ってるさ。誰が知らせたのかわからないがボ……わたくしの名で荷物が届く。花だの香水だのお菓子だの。みーんな母の大好物だ」


 男は、ルイは一笑した。


「おまえな、それな、プレゼントって言うんだぜ。みんな、花乙女の姿をしたおまえに惚れちまったのよ」


「わからんな、惚れるって? なにがどうして、こうなってしまったのか」


「円舞であーんな特大級の笑顔見せるからさ」


「だって、一番前で白粉被ったルイが突っ立っているから」


「見とれてたんだよ、変身したおまえに」
「似合わないって言えよ、おかしいぞ」