花や贈り物の意図は知らないが、知らない差出人の名前はチェックして、貰ったものは突き返すことにする。これは後々の彼女のためになった。

 多くの贈り物の中にたった一輪、何も書かない黄色のヒナゲシが混じっており、高価そうな花の中では軽く浮き立っていた。

 アレキサンドラは町で一番の店で、丈夫な芦毛を借りた。

 差出人を探しに行こうと、彼女は森に入った。

 ヒナゲシが咲いているところを知っているのはあの男くらいだ。

 彼が働き始めてからというもの、会うのは久々だ。