―復活の乙女―
「リック! いや、呼び名はリッキーだったか。どちらでもいい! アレキサンドラ!」
表で王子が呼ばわるので、なんの用だと思いながら、しぶしぶ彼女は階段を降りていった。
「あ、おはようございます、おかみさん」
「おやおや、朝食も食べないで出かけるのかい?」
「いえ、王子様がお呼びなので」
「サフィール王子様かい? だったらうちにお迎えしよう。なにもないが温かい飲み物と暖炉の前のスペースくらいは提供できるよ」
「リック! いや、呼び名はリッキーだったか。どちらでもいい! アレキサンドラ!」
表で王子が呼ばわるので、なんの用だと思いながら、しぶしぶ彼女は階段を降りていった。
「あ、おはようございます、おかみさん」
「おやおや、朝食も食べないで出かけるのかい?」
「いえ、王子様がお呼びなので」
「サフィール王子様かい? だったらうちにお迎えしよう。なにもないが温かい飲み物と暖炉の前のスペースくらいは提供できるよ」