罪人のように、足に鎖を繋がれ、長い道のりを引き回されるだけ。

 そんなの、いや。

 声に出してつぶやくと、ますます縮こまってしまう寂しいココロ。

 リッキーは階段にへたり込むようにうずくまった。

 話を聞いた元親友のルイが優しげにささやく。

「あのリリアがおまえを手放しやしないよ」

 ルイがそういうと、彼女はキッとして彼を見返した。

「あのねー、あんまり根拠のないこといわないでよね」

「だって、おまえが産まれてから、晴れ晴れとした顔がしょっちゅうだし、若返った」

「第一に客商売だからね……」