「ハーヴって……それ、ブレンド法を教えて貰えないかしら。もちろん、私がお茶会に出すのよ。リッキーは高級チョコレートね」

 といって、おもむろにメモ帳を取り出す少女達。

 彼女たちは自由になるお金が欲しいので各所で働いていたりする。

 故に大事なことは書きとめておくのが癖になっている。
 やいのやいの。

 そうしている内、いつのまにか小部屋は熱気がこもり大にぎわい。

 リッキーは息苦しくなりながらも、雨戸を開けた。
 すると!


「えっ」