彼女のエネルギーは不可視のオーラとなって王子の全身を包んだ。そして王子の目の前に剣が。
彼は真っ直ぐ剣をつかんだ。
「おまえを放逐しなかった私には責任がある。ひとびとの心に王家への不審と不安を呼んだのは私の責任だ。ここで死ね」
まるで扱った事のない呪いの剣で立ち向かう。
泉で王達を封印していた長剣でだ。
「宰相がおかしくなったなどと他者に言いつけるくらいなら全霊をもっておまえにぶつかるべきだった」
今更悔いても、失ったものはもどらない。
後悔しても遅いが、これ以上はごめんだった。
「明らかにそれは私の役目だったはずだ。なのに、私は……」
王子は少し泣いて、少し笑った。
彼は真っ直ぐ剣をつかんだ。
「おまえを放逐しなかった私には責任がある。ひとびとの心に王家への不審と不安を呼んだのは私の責任だ。ここで死ね」
まるで扱った事のない呪いの剣で立ち向かう。
泉で王達を封印していた長剣でだ。
「宰相がおかしくなったなどと他者に言いつけるくらいなら全霊をもっておまえにぶつかるべきだった」
今更悔いても、失ったものはもどらない。
後悔しても遅いが、これ以上はごめんだった。
「明らかにそれは私の役目だったはずだ。なのに、私は……」
王子は少し泣いて、少し笑った。