楽しい時間は過ぎていき、気付いた頃にはもう太陽が沈みかけていた。


「暗くなっちゃった。もう少し遊んでいたいなぁ。」


・・・夕日に照らされた唯の顔はとてもきれいだった。前にもこんなことあった・・・。思い出せそう。


・・・でも思い出せない。あと少しなんだけど。


「ひろ、前にもこんなことあったんだよ?ここで夜まで遊んで・・・帰るときにひろが好きだって言ってくれたんだよ?・・・思い出さないかなぁ。」


唯はもう今にも泣きそうだ。


・・・っ痛、頭が!!!


「痛い。あたまがぁ・・・。」


『ドサ。』


「ひろ!どうしたの?しっかりして?」


唯の声が小さくなっていく。