つい、乱暴になりながらも、王子は一つの決断を下していた。 (あんなものが彼女のわけがない。見ていろ、今にわからせてやる) 彼は今まで降ってきた道のりを、階段をすっとばして昇って行った。 そして、彼女の元へ帰ってきて言ったのだ。 「新しくできた友人だ」