らん、らららん、らんらん、らららん、
るん、るるるん、るんるん、るるるん、
それは春の祭典のように、くるくるとまわり、巡りながら、地獄の色を消してゆく。
ぱりーん、とガラスが割れ迷宮は壊れ、回廊も姿を消した。
走ってたどり着くと、何かを言い合っているマグヌムと王子が今すぐにでも届く距離にいた。
「王子!」
何度叫んで駆け寄りたかったか、だが、地獄の主は退屈そうに玉座にどっかりふんぞり返っているし、舌をちょろちょろ出しては匂いをかいでいるらしいし、異様なことこの上ない。
るん、るるるん、るんるん、るるるん、
それは春の祭典のように、くるくるとまわり、巡りながら、地獄の色を消してゆく。
ぱりーん、とガラスが割れ迷宮は壊れ、回廊も姿を消した。
走ってたどり着くと、何かを言い合っているマグヌムと王子が今すぐにでも届く距離にいた。
「王子!」
何度叫んで駆け寄りたかったか、だが、地獄の主は退屈そうに玉座にどっかりふんぞり返っているし、舌をちょろちょろ出しては匂いをかいでいるらしいし、異様なことこの上ない。