「そうだ、森のベルは? 三回鳴らすと道が開けるって!」


「ひとつ、風が吹き、みっつ道は開け、また二つ花々が咲き、再び三つ。道は開ける。そうかも知れない!」


『まてまて、どうしてベルの使い方を彼が知り、かつ俺らの手に渡るってわかっていたんだ?』


 決定的に怪しいじゃないか。そういうクリスチーネだって、この場に居ること自体、考えられない事なのだから、


「とにかくやってみるよ」


『お? おお……まあ、いちおう、な。これでもマジックアイテムだし。使って無駄って事はないだろう』