なんと、彼の背にしていた扉が、隠された入り口となっていた。
「えっと右の突き当たりも扉があるけれど、正面にも。これは、どっちだと思う?」
『どっちってこたねーだろ。なにか証があるんだろ』
「マーマー」
と、雄牛のマミィは慕わしげに鳴いてくる。
「こちらへゆけというの? それとも別の道があるから、この扉を隠していたの?」
「モーモー」
「それとも、こっち?」
彼女はあえて真ん中の扉の前に立ってみた。
「ブルルイ! ボシュー、ボシュー」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…