あたしが何処がズルいのよ??
と、聴く前に海は少し低い声であたしの耳元で囁いた。
「お前をオレのものにしたい。」
あたの耳元がゾクッとし、顔が赤面する。
しかも、甘い声で、甘い言葉ならなおさらだ。
というより、海がこんなこというなんてあたしは知らなかった。
あたしは、どうしたらいいのか分からず、思い切り突き飛ばしてしまった。
海は後ろの机に思い切り腰をぶつけたらしく座り込む。
「…いてぇ…」
「…バカ。」
あたしが言える精一杯の言葉だった。
すると、海は口角をあげて微笑んだ。
何で、こんなときにも笑っていられるの??