「今いく―!!」 もしかして、記憶が戻った?? 本当に?? こんなにうれしいことってあり?? オレは急いで浜辺のほうへ行って、皐月を抱きしめた。 皐月もオレの背中に手をまわして、強く抱きしめる。 「奇跡起こっちまった。」 「…でも、ありがとう。」 すると、皐月はオレから体を離した。 そして、真剣な目つきで 「記憶戻ったところで、一つ言いたいことがあるの。」