嫌だ、あたし・・・


なんで・・・、記憶がなくなっちゃうの!!


あたしの部屋はあたしの泣き声で響き渡った。



悔しい、辛い・・・



海、なんで・・・



なんで、幸せだったはずの記憶だけが消えちゃうの・・・??



「皐月、記憶なんてなくたっていいんだよ。」


「・・・なんでよ。」


「過去なんて一生まとわりついてくるもんだけど、大切なのは・・・」



海はすると、紙に書いてあたしに渡した。


”未来だよ”