全く。


けど、危険な状態なんだ。


その棗の好きな女の子。



放課後になってあたしは棗に話しかけてみた。


「棗、あの晩はごめんね。」


「え??あ、いや大丈夫。こっちこそ八つ当たりしちゃってごめん。」


棗は申し訳なさそうに眉を下げていた。


子犬みたい…


じゃなくて、やっぱりあの好きな子のことで…


「今日は病院いくの??」


「あ、ああ。って何で皐月が知ってるの??」