「…はぁ。」


あたしは大きなため息をついた。


それに気付いた海はあたしの頭を撫でる。


何か、あたしが悩んだり浮かない顔をしていると海はいつも撫でてくれて安心できる。


それを知っている海もきっと落ち着かせてあげたいという気持ちでやっているんだと思うけど。



「棗とケンカしたんだろ??棗、好きな女ができたらしくてな。上手くいかないらいんだ。」

「え??棗に好きな子??」

「中3の子なんだけど、入院してんだよ。」


知らなかった。


棗の好きな子が年下で入院しているなんて。


「オレも最近知ったんだけどな。」


そうなんだ、