皐月side 「皐月ちゃーん!!」 あたしはそう名前を呼ばれて振り向く。 そこには笑顔な葵がいた。 「どうしたの??」 「来週東京に行くんだー!!」 東京… あたしにとって東京は闇の世界にしか思わない。 お父さんが死んで、虐待を受けて… あたしは、葵に笑顔で答えることはできなかった。