すると、明人さんはあたしの頭に手を乗せて優しく撫でてきた。


「期待してっからな、葵。」

そうやって、今まで見たことがないような優しい笑顔で言ってくれたのだ。


あたしは心臓が飛び跳ねた感覚がした。


そして、触れられている頭だけが熱がある。


「は、はい。」


そして、心臓が少しずつ早くなっていっている。


心臓の音がうるさいよ、何でこんなに胸が苦しいの…??


海の時以上になんかドキドキするよ。



相手は、大人なのに。