「皐月がいるだけで十分あったかいよ。」


あたしは、その手に撫でられながらそれと同時に言葉によって凄く落ち着いた。


この人が傍にいてくれてよかった、なんて思ってしまう。


これから先何があるか分からないけど。


だけど、あたしは一生この手で守られ、支えていきたい。



あたしたちは海の部屋に行った。


少し海が寝るベッドは広くて、あたしたち二人普通に入ってしまうほどの広さだった。


「広いね。」


「まぁ、無駄にな。」


あたしたちはベッドの上に寝転がり、海に抱きしめられた。


そして、海はあたしにキスをする。


触れるだけのキス。