あたしは、昔のことを思い出しながら海の家に行った。



海の家はダジャレじゃないけど、浜辺の上にある海の家だった。


「おし、雫!!今、お前の好きな番組やってるから早く見てきなさい!!」


海は命令形で雫ちゃんにいうと、雫ちゃんはすぐに一階のリビングにあるテレビの前へと向かったのだ。


すると、海はあたしの手を引いて二階へと連れて行ったのだ。


そして、海らしき部屋に入ると海はあたしを床に座らせた。


「皐月と泊まりなんて夫婦みてぇだな。」


あたしはその”夫婦”という言葉に思わず赤面してしまったのだ。


だって、そんなこと言ったら…恥ずかしいよ。


「皐月、顔真っ赤。」


「誰が、こんなにさせたと思っているの…ん。」