その笑顔が凄くあたしを落ち着かせる。
「今、何??高3??」
「いえ、高1です。」
すると、明人さんはより驚いた様子でこっちを見た。
「いつから作ってる??」
「幼稚園ぐらいですかね…初めて作ったのは母にあげた一枚のセーターです。」
そう、あたしの母は昔から体が弱くてよくセーターや暖かいものを作ってはあげていた。
するとまた明人さんは驚いた目であたしを見てきた。
「明日、放課後ここへ来い。勿論自作の洋服を3着でいいかな。」
「え?」
「裁縫用品はこっちで揃えてあっから、自由にデザインして作りまくれ。」
「作っていいんですか?!」
「たりめぇだ。そうだな、アンタの才能を導かせちまったんだ。最後まで責任とんねぇと。」