あたしに才能・・・??


そんなのないよ。


あたしは、趣味で洋服を作っているだけなんだって!!



「まぁ、寒くならないうちに行こうか。」


あたしは、そういって歩きだす皐月ちゃんの背中を追った。



そして、坂の上にある町。


あまり学校からは距離はないが、歩きとなればけっこうきつい坂だったりする。


なので、あたしは自作のシュシュを髪の後ろで結わいた。


「葵、そのシュシュ可愛い。フリルがついていて、しかもピンクと白の水玉模様。何処で買ったの??」


皐月ちゃんは早速シュシュに気付いたのか質問してくる。


「これね、自分で作ったの。ありがとう、可愛いっていってくれて。」